カテゴリー「日々の記録」の103件の記事

2010年9月24日 (金)

田中奈保美著「枯れるように死にたい」新潮社刊 1500円

Eさま、お知らせありがとう。
おかげさまで、「老衰死」ができないわけがよくわかりました。と同時にぼんやりせずに予備知識を持っていないとひどい目にあわされるということも。
図書館にリクエストしていたのが届いて、半分読んだところでBストアに1册注文しました。いろんな人に貸してあげたくなったので。

「胃漏(イロウ)」が老衰死を妨げる延命措置となることが多いのだということもよく理解できました。

最近介護経験者のグループと親しくしているのですが、
「いまに食べられなくなったらイロウをするのよ。胃に穴を開けて流動食を送り込むの。案外痛くないのよ」
とまるでそれが当たり前のことのようにいろいろな人から聞いていました。
ひどいことをするとは思っていたのですが、あやうく当然のこととして受け入れるよう洗脳されるところでした。
施設に入所している場合には、家族に相談もせず勝手にイロウにされてしまうこともあるなんて想像もしていませんでした。恐ろしいことが行われているのですね。

ただ、今tomo母がデイサービスとショートスティでお世話になっているS苑では多分そのような心配はないでしょう。
S苑には数百人の入所者がいるのに昼食時に車椅子のままなのは3・4人しかいませんでした。

S苑では車椅子を移動の手段と位置づけています。つまり、車椅子はかけ心地が悪いので、一日中座っていてよい椅子とは認めていないわけ。テーブルの回りにいるときは普通の椅子に掛けさせてもらえるのです。

ある「リハビリで評判のよい」老人保健施設の見学に弟と行ったことがありますが、なんとそこでは全員が車椅子!テーブルの廻りには普通の椅子が1脚もなく、ボランティアのような人が何人か来ていたのですが、椅子がないのでその人達は全員立ったまま!
案内してくれた職員の人はその異常な状態になんの疑問も持っていない様子でした。あまりのことにあきれてしまって、さーっと館内を案内してもらって、特に質問などは何もせず草々に退散しました。
その施設は少々遠かったのですが、よいリハビリをしてもらえるなら母にショートスティに行ってもらおうかしらと思っていたのにびっくりでした。

母がお世話になっているS苑は、そんなわけで、標榜していることがほんとかしらとその後ケアマネージャーさんと一緒の見学の機会があったとき、車椅子の人に注目していたのでした。よいケアをしてもらっているようなので、ここには、今年はじめに入所の申込もしました。順番待ちなのでまだずっと先かもしれないし、運良く最後まで自宅にいられるかもしれませんが、念のためターミナルケアはどうしているかなども含めてそのうちよく話を聞いてみようと思っています。

母は今のところ、デイサービスとショートスティを半々ぐらいに使ってなんとか在宅できており、食事も普通にしています。
ただ、変形性膝関節症の末期なので歩行はたいへん困難。
全員車椅子の施設を見学した頃と違って、リハビリでなんとか歩行を改善させようという考えは今では私の頭にはひとかけらも存在しません。
それでも、もう無理なのかも知れないと思いながらも、両手に4点杖を持って自力で歩いてもらっていたら、だんだん歩き方が上手になってきました。
超スローですが、安定しているので私はそばにいるだけで母の体にはどこも触らず見ているだけ。
最近では、人出をたくさん借り、そのほかいろいろ手抜きもするようになり、母との同居がずいぶんラクになりました。

よい本を書いてくださったと、著者の田中奈保美さんにはほんとうに感謝です。

そういえば、老衰ってどういうものなのかも私にはまったく知識がありませんでした。だいたい人が死ぬときどうなるかということも知らなかったと気が付きました。いろいろ調べようとただいま資料集め中よ。

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2009年12月 1日 (火)

また皿洗いをしてくれた

母が膝を曲げた形で歩くのは、多分、変形性膝関節症末期のためにそのほうが歩くのにいくらかでも楽なのではないかと思う。
ふらつきもある。
昨日は、最近にしては珍しく、猫の水入れを持って洗面所に行こうとして前向きにどたんと倒れた。鼻を打ったわとしばらく痛がっていた。幸い跡をひく痛みはないようだし、肋骨も足腰も無事だった。

ふらつきは多分脳のどこかの老化現象なのだろう。

それでもtomoが食後すぐに皿片付けをせずに出しっぱなしにしておくと、洗っておいてくれることがこの頃よくある。
家での母を見ているとトイレ以外は絶対に椅子から立ち上がろうとしない。
じーっと座ったまま。運動不足で足が弱って、太るとtomoは気になって仕方がない。
うっかりするとトイレにも行くのがおっくうらしく、見計らって誘導しないと尿取りパッドの容量オーバーで衣類から座布団まで濡らしてしまう。

今日は、tomoが講習会で朝早くから一日留守だった。

tomoの帰宅が母より1時間半遅かったので、デイサービスから帰宅時の出迎えを隣家の従姉妹に頼んだ。母が勝手口から入って、どれかの椅子に座るまで見守りをしてもらった。朝も迎えの時間が9時半だったので、母にはH医院の待合室に8時半頃からいてもらった。

勝手口には15センチぐらいの段が2段あるのだが、今のところなんとか自力で上がっている。
デイサービスの職員さんにカギを開けるところまで見守っていてもらえば、まあ、誰もいなくても大丈夫かもしれないとは思うが、ふらついて転ばれるのが心配なので念のために頼んだ。

帰宅してしばらくしてから、流し脇に重ねてあった朝食のお皿がきれいに洗いカゴに入っているのに気がついた。
「あ、洗ってくれたのね、どうもありがとう。お母さんは汚れたお皿が出しっぱなしになっていると気になって片付けたくなってしまうのね」というと、
「そんなこともないんだけど、いつもあんたにばかりいろいろしてもらっているから少しはね」などと言う。
母が動いてくれるのだったら、いつもお皿を出しっぱなしにしておこうかしらなどと考えてしまう。

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2009年11月25日 (水)

デイケアSへ徒歩で送れた

家を出る前は今日は無理かもと思われるほど、よたよたしていたが、この前徒歩で送った13日とだいたい同じぐらいの歩行能力であった。

小股で、右足を引きずるようにするのだが、ゆっくり大きく足をだしてと言うとちゃんとその通りに歩けた。

家を出たのが11時27分。休まず歩けたのは11時44分まで。
歩いた距離もだいたい300m近く。

通り沿いにある病院から水蒸気を出している排気管があって、そばを通ると風向きによっては吸い込んでしまいそうだったので、今日は、手前の角で曲がって、デイケアSには少し遠回りして駐車場入り口になっている裏から入った。
もっと手前に小さな裏口があるような気がしたのだがなかった。

角を曲がって10mぐらいのところで、母に疲れたらカートに座っていいのよと言ったので、いそいそと座ることになった。
シルバーカーが壊れないように直線距離だけ座ったまま押して、方向転換するときには母に立ってもらうという方式がうまくいって、玄関についたのが11時50分。

朝は小降りだったのに急速に西から天気がよくなり、青空の下を歩いて気持ちがよかった。

帰りに水蒸気を出している部屋が何なのか、病院の職員らしい人がいたので聞いたら、洗濯室とのこと。乾燥機の排気らしい。

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2009年11月22日 (日)

9日間のショートスティから無事帰宅した

母は今日9日間のショートステイから無事帰宅した。

ショートスティでは座ったきりで運動不足になるとわかったので、今回は毎日面
会に行って、歩行練習をしてもらった。
と言っても4日間は親戚や友人に代理で行ってもらった。

相変わらず、ふらつきながらの歩行だが、危なく車椅子になるところだったのが、今回はなんとか免れたようだ。

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2009年8月 6日 (木)

介護保険の面談調査

予定通り、調査員が1400に来宅。当人がいなくてもできる聞き取り調査にtomoが答えた。
母はデイサービスAから1430に帰宅。
母へは直接いくつかの質問をして、椅子からの「立ち上がり」と「寝返り」動作を実演してもらっていた。どちらも「つかまらないとできない」の結果に。

名前と住所は正確に答えたが、生年月日は、あやふや。
今日は何月何日かには答えられず、今の季節は「秋かしら」と言う。
今まででかけていたところは、デイサービスSと答えていた。

(09/08/09)

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2009年7月 8日 (水)

夜中トイレに立った

ご飯よと呼んだら、下半身紙パンツだけというスタイルで食堂に出て来て椅子に座った。

寝室に置いた椅子に座っていつまでも下着のままでいたので、すぐそばの乱れ籠にあったTシャツを「これにする?」とtomoが手渡したらやっと着た。
ズボンは「昨日のと同じでいいわね」と寝床のそばにたたんであったのを着ることになっていたのに。

tomoが一度しか声をかけなかったので、歯磨きとお化粧はしないでデイサービスに出かけた。
最近珍しくない朝の光景。

なにもかも次の行動を促さないといつまでもじーっと同じ椅子に座っている。トイレからも出てこないことが多い。

このところ小股歩行が目立つ。歩きにくそう。

昨晩は珍しく夜中にトイレに立ったらしかった。朝になったら夜用パッドが昼用になっており、使用済みパッドをくるんだ新聞包みが増えていた。
昨夕デイサービスから帰宅後、今朝出かけるまでの新聞包みは数は多かったが、ずしりと重いものはなかった。昨年の秋就寝中に大量尿失禁するようになって以来はじめてなのではなかろうか。
ほとんど汚れていない物もあったように思えた。

日中もデイサービスに持参している3枚の昼用パッドが減っていないことが最近ときどきある。トイレ誘導がうまくいっているのだと思える。
便失禁無事5日目。

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2009年7月 7日 (火)

洗濯物を干していて尻餅

排泄廻りばかりでなく、いろいろなことができなくなっている。
唯一の母の仕事だった戸締まりもあまりしなくなってきた。してあっても不完全。

それにかけ声を何度もかけないと次の行動になかなか移らない。トイレからはなかなか出てこず、ほうっておくと、便座に腰を下ろしたまま30分でもじっとしている。
聞くと「休んでいるのよ」と言う。
着替えも手渡して促さないとなかなか進まない。やっと着替えても椅子に腰をおろしていつまでもそのまま「休んでいる」

でも洗濯物干しは、やり始めれば上手にできる。

今朝3回ほど声をかけて、タオルを干してもらっていたら、どすんという音がしたので、びっくりして振り返ったら床に尻餅をついていた。
台所にいたtomoが話しかけたので、振り向こうとしてバランスをくずしたらしい。

食器戸棚にぶつけた右上腕が少し痛いと言っていただけで、他はなんともなかったようだった。

くわばらくわばら。
矯正靴のおかげで親指を床に着けて歩くようになってから、ずいぶんと危なげないように見えるが油断は禁物だ。

バランスセンサーの故障は直っても、信号を受け取ってコントロールするの脳のどこかがエラーを起こしているのだろうと思う。

フェルガード100Mハーフを数日前まで、一日に1包飲んでいたが少しも効いているように思えないので、しばらく休むことにした。

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2009年6月29日 (月)

パナソニックがFF式石油暖房機を探している

そろそろうちでもドアホンと電話を新しくする時期がきたのではと、パナソニックに電話をして、どこでもドアホンのカタログを取り寄せた。

開封して一番上に乗っていたのが、ナショナルFF式石油暖房機を探していますというチラシ。

数年前から、ときどき新聞の三面にリコールの広告が出ていたのを知っていたが、今回のチラシには1台5万円で引き取りたいとまで書いてある。「もしくは無料で給気ホース部の点検修理をさせていただきます」とも。
この製品で死亡事故が何件か起こっているらしい。

欠陥商品を作って売ってしまった責任は重いが、最後の1台まで探し続けるという態度に好感が持てた。

1985年から1992年にかけてのナショナルのFF式暖房機がある方はぜひチェックしてみてください。

母は、先週土曜日から4泊の予定でKIのショートスティ。
いない間に雑用をいろいろと片付けている。

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2009年6月22日 (月)

最近月曜を母の休日にした。

月曜ごとの母の在宅の日、午後に隣家の弟の家のお茶に呼んでもらえるし、その前に叔父の助手のTさんが母の相手をしに家に来てくれたりする。
最近は日曜日にもよくデイサービスに行ってもらっている。
日曜日叔父の家は無人になってしまう。tomoは日曜日には、ひとりでぼーっとしている母の様子に落ち着いていられなくなる。

今朝6時20分頃トイレ誘導したらすでに寝床で便失禁していた。母は自分では気が付いていなかった。不幸中のさいわい、大量だが、紙おむつの外には漏れていなかった。
前回の便失禁から9日目。介護保険の変更申請をしようと決めたとたんに便失禁がこのところなくなったと思っていたら、ちゃんとあった。3日から10日に一度ひどい便失禁というのが今後永遠に続くように思える。
今朝の便失禁はtomo遅刻のためかもしれない。5時45分なら多分無事故だっただろうと思う。

母の最近の変化。よいところもたくさんある。
足取りは今だふらふらでゆっくりで小股歩行でもあるし、足を引きずってもいるけれど、今にも転びそうで見ていられないといった状態ではなくなった。親指がしっかり床についている。シューフィッターの靴を上履きにしているおかげ。すばらしい効果だ。
巻爪がひどかった左足ももう平らに近い半円形になってきた。

今朝は朝食の後片づけを少ししてくれた。

夕方には小松菜を茹でてくれた。

必ず寝室へ持っていっていたハンドバッグを食堂に置き忘れていた。この現象に今夜初めて気が付いた。

食堂のカーテン中央の合わせ目に隙間ができるのを気にして、必ず洗濯ばさみで止めていたのに今日は何もしていなかった。
寝室の窓の開け閉てと戸締まりも最近はあまりしなくなった。

今朝は近所の美容院でカットもしてきた。行きはtomoが送って行き、帰りは美容師さんが家まで付き添ってきてくれた。前回は約3ヵ月前。ちょっと間があきすぎだった。

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2009年6月17日 (水)

ここ数日少し自主的行動が増えてきている。

今朝も声かけをしなくても朝食後にすっと立って歯磨きをしに行ったし、昨日か一昨日、そろそろトイレに行っておいたほうがいいからと自分で時間を見計らって行ったことがあった。多分、デイサービスがなかった一昨日ではなかったか。

先週土曜日の朝も、6時少し前にtomoが起こしに行ったらすでにトイレにいて、その時には無事にお通じを済ませていた。
あんたにばっかり世話かけちゃ悪いからなどと言う。喜んで今日は休みでもあることだしともう一度寝ることにしたら、2時間あまりののち、2回目の起き抜け前に寝床の中で便失禁となった。
母の場合は、起き抜けが一番危険な時間。目が覚めたとたんに腸の強烈な蠕動が始まるらしいのだ。

一日に2回目を覚ますのは便失禁の危険があってたいへんだから、6時前に起きたら、もう一度寝たりしないようにしようねとその朝一段落してから2人で決めたのだった。

この前日の金曜の夜、母は目覚まし時計に興味を示して、使いたいようなことを言っていたのだった。起こしてもらってばかりじゃしょうがないから、少しは自分で起きなくちゃと言っていた。
残念ながら、時刻合わせのネジが取れてしまっており、まだそのままになっている。

母が自分で目覚まし時計をセットして、自分で起きて、自分でトイレに行ってくれるということが起こればはすごく嬉しいが、便失禁が怖い。
目が覚めてからぐずぐずしていて、トイレにたどり着く前に便が出てしまうということが過去に何回もあったから。
そしてtomoのいないところで、ひとりで始末をしようとして周囲を汚されるのも願い下げである。

そういえば、今日は珍しく一日パッドを1枚も取替なかった。ということは一日中尿失禁しなかったということで、たいへん喜ばしい。

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