しっかりリハビリしてくれると評判の老人保健施設Sケアの話を耳にしたので、翌々日の1月5日さっそく弟と見学に出かけた。
自宅から20キロ離れているが、どうせ今でも送り迎えはしているのでまあなんとかなるだろうと考えた。
でも、、、、中にいる利用者全員が車椅子!
食堂に集まってなにか手作業をしていたが、普通の椅子は1脚もなし。
ボランティアのような人は、立ったまま世話を焼いていた。
1週間から10日ぐらいのショートスティを希望していると電話で話したのに、当面はせいぜい4,5日ぐらいしか可能性がないというので、これを主な理由として今回の申込は見合わせることにするとさっき断りの電話を入れた。
母の状態はよくない。
歩くのがおぼつかなくなっているし、自力ではなかなか立ち上がらない。
そばへ行ってかけ声をかけるとtomoが手を出さなくてもやっとのことで立ち上がる。
トイレでも排泄動作のひとつひとつをそばについていて指示しないとできなくなった。
そしてついていて指示しても言葉だけでは理解できないことが多くなった。
tomoは気がつくと怒鳴っていることがあり、はっとして「お母さんごめんね、怒鳴っちゃった」と謝る場面がしばしば。いらいらしている時間が多くなってきたことが自分でわかる。
母がわからなくなっているのは、排泄関係と衣類の着脱。
昨日もパジャマのズボンの上にズボンを重ねてきていたので、お風呂のときに脱がして下さいとデイサービスの連絡帳に書いて済ませた。
夜パジャマに着替えず、カーディガンまで着たまま寝てしまうことも普通の出来事になってきた。
その昔、同居していた孫娘がきちんと着替えずに寝ていることなどが許せず夜眠れなくなって、ノイローゼになりかかったのに。
もうひとつ、お化粧もトンチンカン。
歯磨きとお化粧がまだなので、声をかけてくださいと数日おきに連絡帳に書いている。
今朝はかろうじて口紅をつけられたが、目を離した隙にひたいの生え際を口紅でひとなでしてしまった。
たまたま、今日使っていたのは色付きのリップクリームだったので、タオルで拭いたらなんとか色を薄くすることができた。
認知症の中核症状が進んでいるのだと思える。
母の脳が部分的にどんどん壊れてきているのだろう。
会話のまともさは7割といったところか。ただ、記憶力減退はそうひどくはないし、新しく覚えられることもある。
「トイレでどうしたらいいか忘れちゃったみたいね、。でも新しいことも覚えられるんだから、覚えて」
「そうだねえ、、」と母にはまるで危機意識なし。
最近では、今後何十年も生きるかもしれないとは思えないようになった。
寿命はもって数年なのではないだろうか。
最近のコメント